『令和6年度は多くの通いの場でフレイル教室しました』

厚生労働省が提唱する通いの場
介護予防の一環として、住民が主体となり、定期的に集まり、健康活動などを行う場を「通いの場」と言います。
少し前までは、高齢になると、運動機能が衰えるからということで、マシンを揃えて高齢者に行わせる取り組みをしていたところもありました。しかし実際、お金をかけて、機械をそろえた割には、高齢者の方で、利用する人は少なかったり、継続事業となっていないところもあります。
それに対して、通いの場は、体操を行ったり、仲間と会話を楽しんだり、お茶会をしたり、と無理なく楽しめる場となっています。
男性も集まるフレイル予防
その通いの場で行う教室として、とてもピッタリなのがフレイル予防教室でしょう。
フレイルとは、「健常」と「要介護」の中間に位置付けられています。
男性の参加も多いです。
フレイル予防には、身体活動(運動、生活活動)だけではなく、栄養(食事、口腔機能)、社会参加(趣味、ボランティア、就労)など、3つの柱があります。
かつて、地域での教室というと、女性だけ集まっていましたが、高齢化になり、男性も積極的に集まるのは、良い傾向です。
男女それぞれ役割がある
昔は、高齢者が「そこの坊主!」と言って、若者に注意をしていることを見かけることがありました。
人生の大先輩が、注意をしてくれることは有難いことであり、親も、注意してもらったことに頭を下げる光景もみました。
高齢者は長く生きてきた知恵を持っています。
ですが、現代は、なかなか注意ができない時代となっています。
そこで、この通いの場は、今まで培ってきた知恵を絞って、遊んだり、健康作りに励んだりできる、そのような素敵な場となっています。
よって、男性陣も意見を言い、時には話をまとめ、現役で働いていた頃を思い出すようなリーダーの役割をしている方も多いです。
そして、何と言っても、集まるために歩くことはとても良いことです。
まとめ
令和6年は、フレイル予防教室の講師としてお伺いさせていただいた。元気な人生の先輩方の生き方から、学ばせていただくことも多かったです。
令和7年度も、多職種の知識を一括で提供する、参加型の楽しい講演を行ってまいります。
フレイル予防と日本文化の融合をテーマにお伺いします。